ランドクルーザーが、14年振りにフルモデルチェンジされました。2021年8月に発売された新型ランドクルーザー300は、注文が殺到して異例の長納期です。これは歴代のランクルを振り返ってみても類を見ません。
人気の要因の一つに、メーカー出荷台数の制限があることが挙げられます。それだけ市場の反応は大きく、往年のランクルファンのみならず転売目的の業者も現れるほどです。
本記事では、ランドクルーザー300を購入される前に知っておくべき点をいくつかご紹介します。
【最新】ランドクルーザー300の納期はどのぐらい?
ランクル300の納期は、2022年4月現在で約4年待ちです。長納期になった理由は、国内販売台数が年間約5000台と少ないことや、半導体不足による生産稼働率の減少が考えられます。
さらに昨今のアウトドアブームの波がさらなる拍車をかけ、ランクル300の需給バランスが取れないのが現状です。
現在オークションや中古車サイトで出回っているランクル300は、新車の倍近い高値が付いています。
ランドクルーザー300の価格
ランクル300の車両本体価格は、510〜800万円と高価格帯の設定です。注目すべきは、旧型のランクル200では海外向けにしか製造されなかったディーゼル車のラインナップです。昨今の原油価格の高騰により、ディーゼル車の需要はさらに高まりつつあります。
グレード別の通常価格
ランクル300のガソリン車とディーゼル車の各種グレード別通常価格は下記の通りです。
ZX3.5Lガソリン(7人乗り) | GR SPORT3.5Lガソリン(7人乗り) | VX3.5Lガソリン(7人乗り) | AX3.5Lガソリン(7人乗り) | GX3.5Lガソリン(5人乗り) | ZX 3.3Lディーゼル(5人乗り) | GR SPORT 3.3Lディーゼル(5人乗り) | |
価格(税込) | 7,600,000 | 8,000,000 | 7,300,000 | 7,700,000 | 6,300,000 | 7,600,000 | 8,000,000 |
駆動 | 4WD | 4WD | 4WD | 4WD | 4WD | 4WD | 4WD |
エンジン | 3.5L | 3.5L | 3.5L | 3.5L | 3.5L | 3.3L | 3.3L |
乗車定員 | 7名 | 7名 | 7名 | 7名 | 5名 | 5名 | 5名 |
燃費 | 7.9km/L | 7.9km/L | 7.9km/L | 8.0km/L | 8.0km/L | 9.7km/L | 9.7km/L |
出典:TOYOTA公式HP
中古価格の相場の現状
ランクル300の中古相場は、1580〜1788万円です。中古車が新車の値段をはるかに上回っている状況です。しかし、そんな高価格帯にも限らず売買が成立するのも事実です。
ランクル300の中古車市場の裏側には、やはりリセールバリューの思惑が上乗せされていることが考えられます。
ランクル300はドバイ、マレーシア、シンガポール、ロシア、パキスタンなどに海外輸出される機会が多いです。関税率が200%を上回っても購入されるほどの人気車種で、そのため転売目的で購入する業者も後を絶ちません。
購入から5年後に転売しても、新車時より価格が跳ね上がるとも言われています。不確実性の強い投機目的での購入には十分に注意が必要です。
ランクル300の燃費
ランクル300は、旧型のランクル200と比較して燃費が向上しています。ランクル200は、カタログ表記の燃費が約6.7〜7.1km/Lです。新型ランクル300のカタログ表記の燃費は、ガソリン車が約7.9km/L、ディーゼル車で約9.7km/Lです。
ただし、各グレードやドライバーの運転によって誤差はあります。あくまでメーカーの目標値なので正確な数字ではありません。
燃費が向上した理由のひとつには、車両重量の軽量化が見受けられます。ランクル300の車両重量は、ランクル200に比べて約150〜200kgも軽量化されました。そのため運転時に車体の重さを感じることのない軽いハンドリングと、走行性能がUPしました。
ランクル300は1年間は転売できない?誓約書の提出が必須って本当?
ランクル300を契約するときは、誓約書に署名捺印が必要です。誓約書は転売目的を防ぐためにトヨタディーラーがて定めた書式であり、購入されるすべてのユーザーが対象となっています。
誓約書の内容は、輸出および転売をしない事への確認事項が明記されています。しかし、転売禁止期間は各販売会社によって異なりますので、すべてのユーザーが1年とは限りません。また誓約したにも関わらず、規定のルールを守らなければペナルティが課せられます。
販売したディーラーは、ランクル300を向こう一年販売することができません。転売したユーザーは、未来永劫トヨタ車を購入することができなくなるといった異例の厳しい処置が施されています。
まとめ
人気の新型ランドクルーザー300の購入目的は人それぞれですが、ランドクルーザーは生誕から70年の節目を迎え、今なお多くのユーザーに愛され続けている車です。
とくに新型ランドクルーザー300は昨年発売されたばかりで販売台数も少ないだけに、オークション会場や中古車価格が高騰している現状です。一刻も早い、長期納期解消を願っています。
ですがSNSでは、「思ったよりも早く納車された」との投稿も見かけます。長い納期なので、キャンセルを受け付けているディーラーも多いようです。そのため、先に注文だけ入れておくのもひとつの手ですね。