ランクル談義

ランクルやプラドの盗難車両保険料は高い?保険会社による違いや車両保険を使う際の3つの注意点とは

ランクル(プラドを含む)は2021年度に盗難車両件数No.1で、車両保険に入っておくべきかどうか悩まれている方も多いのではないでしょうか?

実際、人気かつ盗難車両件数の多いランクルの車両保険は高額のため、しっかり検討してから保険に入ることをおすすめします。

そこで本記事では、そんな気になるランクルやプラドの盗難車両保険料について紹介していきます。ランクルの盗難車両保険に入ろうかどうか検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ランクルの盗難車両保険は高いって本当?

ランクルの盗難車両保険は高いって本当?

ランクルの盗難車両保険料は高い傾向にあります。というのもランクルは2021年時点で盗難件数No.1で、保険会社からすると保険金の支払いのリスクが大き過ぎるからです。

ランクル(プラドを含む)は車両盗難No.1|とくにランクル300は盗難車両保険が高い

ランクル(プラドを含む)は車両盗難No.1|とくにランクル300は盗難車両保険が高い出典:トヨタHP

ランクルが車両盗難件数No.1なら当然、保険会社が保険金を支払うリスクは高くなります。とくに最新のランクル300ともなれば現時点でも需要が高く、新車の価格は500万円〜1,000万円程度と1台に支払う保険料も「高額」です。

自動車保険には保険料を決める要素として「型式別料率クラス」が挙げられますが、「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」「車両保険」の項目ごとに、それぞれ1~17の数字で区分されています。

この数字は保険金支払い実績を元に損害保険料算出機構が統計的に算出しているもので、数字が大きいほど保険金支払い実績が高く、保険会社にとっては経営面でのリスクが高い車両といえます。

車両保険の料率クラス出典:損害保険料率算出機構HP

たとえば上記の図のように最新のランクル300(型式FJA300W)なら、車両保険の料率クラスは「14」。(※保険始期2022年1月1日~12月31日)

つまりランクル300は保険金支払い実績が多いと想定でき、保険金支払いのリスクが高い車両のため自然と保険料が高額になると想定できます。

この保険金の支払いリスクが高い場合に、保険会社によっては「車両保険」に制限をつけている場合もあります。

たとえば「ソニー損保」のホームページ上では、「車両保険をつけられないケースは?」との問いに以下のように回答しています。

ソニー損保で車両保険をつけられないケース出典:ソニー損保

当社では、以下のようなお車には車両保険をつけられないなどの制限を設けております。大変申し訳ありませんがご了承いただきますようお願いします。

  •  初度登録(検査)年月から18年以上が経過しているお車
  •  発売されたばかりのお車
  •  車両保険金額(新価保険金額)が1,000万円を超えるお車
  •  車両料率クラスが17のお車*(例:高級車・スポーツカーなど)

*保険始期日が2019年12月31日以前の契約は、車両料率クラスが9のお車
※上記以外にも当社規定により車両保険をつけられない場合があります。

このように実際に、予めホームページ上で盗難車両保険の断りを入れている保険会社もあるのです。

とはいえランクル300を新車で購入する場合は、当然盗難対策としてディーラー経由で保険が完備されているかと思いますので車両保険に入れないということはないでしょう。

ランクルの盗難車両保険が高い…でも保険は無理してでも入るべき?

ランクルの盗難車両保険が高い…でも保険は無理してでも入るべき?

たとえば金銭的に余裕があり、仮にランクルの車両盗難で車を失ったとしても何の問題もなく買い直すことができるのであれば、車両保険には入らなくてもよいかもしれません

もしくは自宅に頑丈なガレージがあり、ホームセキュリティ(とくに夜間~早朝の駐車時のセキュリティ)が充実している敷地内での保管であれば、リスクは最大限に抑えられるでしょう。(ただし入るに越したことはないですが…)

次項にて詳しく紹介しますが、ランクルの車両保険をつけるとなると、少なくともプラスで年間10〜15万円の支払いは覚悟しておかなければなりません

つまりなるべく費用をかけたくないという方はセキュリティ面を強化するか、もしくは無理をしてでも費用をかけて転ばぬ先の杖として「車両保険」を準備しておくか、これは家計やお財布とも話し合いが必要になるでしょう。

 

ランクルやプラドの盗難車両保険の保険会社による差は?

ランクルやプラドの盗難車両保険の保険会社による差は?出典:損保ジャパンHP

ここではランクルの盗難保険がいくらぐらいなのか皆さんがイメージしやすいように、インターネット上で簡易シミュレーションができる「損保ジャパン」と「おとなの自動車保険」を例に挙げて、「車両保険料」についてご紹介していきます。

ランクル300の車両保険料を調べてみました|「損保ジャパン」「おとなの自動車保険」の2社を比較!

【ランクル300(型式FJA300W)の場合】

保険会社
/車両保険金
【年間支払額】
損保ジャパン フリープラン
(補償充実プラン)
【年間支払額】
おとなの自動車保険
(フルカバータイプ)
車両保険なし 74,830円 34,210円
680万円 227,140円 138,020円
700万円 228,810円 139,170円
900万円 230,690円 150,680円

※6S等級、30代、車両盗難時の自己負担額なしの設定
※出典:損保ジャパンHPおとなの自動車保険HP

車両保険を外される可能性の高い「ランクル300」で、簡易シミュレーションを行いました。(「車両保険」の年間支払金額の目安をお伝えしたいだけなので、車両保険以外の細かい補償内容についての説明は割愛させていただきます)

早速2社の年間支払額を比較してみると、車両保険をつけるかつなけないかで、どちらの保険会社も10~15万円程度の年間保険料が変わります。人気が高い最新のランクル300の盗難リスクが「年間支払額」に大きな影響を及ぼしていると思われます。

また、試しにランクル100系(UZJ100W)も「損保ジャパン」で同条件でシミュレーションしてみました。

【ランクル100系(UZJ100W)の場合】

車両保険金:680万円(自己負担額なし)
年間支払額:153,090円

ランクル300は車両保険金680万円で年間支払額が227,140円だったので、ランクル100系では74,050円ほど年間支払額が安く済みます

さらに古いランクル70系(KZJ71W)でも同条件で調べてみると、

【ランクル70系(KZJ71W)の場合】

車両保険金:680万円(自己負担額なし)
年間支払額:130,400円

という結果になりました。ランクル300と比べると、年間支払額が10万円近い差が出ています。

つまり最新のランクル300では、車両保険に入れるものの年間支払額が非常に高く、型式が古くなるとグッと車両保険料も下げられるということなのです。

【本当?】1ナンバーの古いランクルはネット型車両保険には入れない?

【本当?】1ナンバーの古いランクルはネット型車両保険には入れない?出典:トヨタHP

実際に「ランクル40・1ナンバー」ユーザーに話を聞いてみると、ネット保険で車両保険を探しても入れる保険会社がなかったとの情報が得られました。

最終的には「三井住友海上」で落ち着いたそうですが、その車両保険の年間支払額は、

年間支払額:約12万円(車両保険なしの場合は約6万円)

だそうです。

ランクル300やプラドと比べると古いランクルは盗難リスクは少ないかもしれませんが、備えておくに越したことはないです。ただ年間の車両保険料を考えると、車を置く環境(車庫等)やセキュリティを強化する方にお金をかけた方がよいのだろうか…?と検討中ではあるそうです。

 

ランクルの盗難車両保険を使う際の3つの注意点

ランクルの盗難車両保険を使う際の3つの注意点出典:トヨタHP

ランクルの盗難保険に無事に入れたから一安心と思って、ホッとしていませんか?

じつはランクルの盗難車両保険では、まだ注意すべきことがあります。というのも、年間10万円以上の保険料を支払っていても、保険会社に承認されなければ保険金がもらえないこともあるからです。

そのため以下の注意事項を確認し、後悔のないように対応しましょう。

  1. 盗難車両保険の支払いは無過失でないといけない
  2. 盗難が発生したら慌てず冷静に対応する
  3. 盗難車両保険金の支払いまでは時間がかかる

1.盗難車両保険の支払いは無過失でないといけない

1.盗難車両保険の支払いは無過失でないといけない 

ランクルに限らず盗難車両保険で保険金がおりるのは、「無過失」であることが前提です。

つまり、

  • 施錠を忘れていた
  • エンジンをかけたまま車から離れた

などの場合は、「無過失」ではなくなる可能性が高くなります。

仮に意図的なものではないとしても、「偶発的な事故が発生して車両から離れざる負えなかった(施錠できなかった)」という証明ができないと、保険金を受け取ることは厳しいでしょう。

そのため普段から、施錠し忘れたり、エンジンをかけたまま車を離れたりしないように気を付けておきましょう。

2.盗難が発生したら慌てず冷静に対応する

2.盗難が発生したら慌てず冷静に対応する

大切なランクルが盗難被害に遭ったとなれば、多くの方が慌ててしまうかと思います。しかしながらランクルの盗難保険金をしっかり受け取るためには、まずは落ち着いて行動することが何よりも大切です。

ランクルの盗難被害の報告が遅れてしまうと保険金のペナルティになる可能性もあるため、なるべく早めに現場から警察への通報をして被害届けを出し、保険会社へも連絡を行いましょう。

また仮にランクルの盗難現場に遭遇してしまった場合は、むやみに窃盗犯に向かっていかず警察に連絡しましょう。

3.盗難車両保険金の支払いまでは時間がかかる

3.盗難車両保険金の支払いまでは時間がかかる

ランクルの車両に限らず、盗難車両保険金の支払いまでには1ヶ月程度の期間がかかることは想定しておいた方がよいでしょう。

というのもその1ヶ月ほどの間に、盗難車両が警察の捜査によって見つかる場合もありますし、もし見つからないにしても車の所有者による証言が正しいかどうかや、「無過失」であるかどうかも慎重に調査しなければならないからです。

もし「無過失」ではなかったり、証言に疑いがあったりする場合は確認が必要になり、支払いまでの期間がさらに延長してしまう可能性もあります。

審査期間中は、盗難時のことについて根掘り葉掘り質問攻めを受けることになりますが、ランクルの盗難保険金のためですので、調査時は丁寧かつ正確に質問に答えておきましょう

 

まとめ

まとめ出典:トヨタHP

ランクルの盗難車両保険は、保険会社によってはそもそも取り扱っていない場合や、取り扱っていても年間支払額が高額であることが多いです。

そのためランクルの「盗難車両保険」をつけるかどうかは、悩ましいところです。ですがランクルは古い型式でも人気が高く、とくにランクル300は現在でも納車待ちがいるほどの人気ぶりです。

仮に金銭的な問題でランクルの盗難車両保険をつけるのが難しいようであれば、現時点でできるランクルの盗難対策で最強なカーセキュリティをつけておくべきといえるでしょう。

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